彼と私と元カレ



「なに?あれ」



理沙が立ち上がり、時計を見ようと机の前に立つ。



「あー…それ俺の趣味じゃねーよ?この部屋もらった頃にはもう壁にかかってたんだよ」



「へぇー?可愛い〜ご両親の思い出とかかな?」



「さぁ?聞いたことないけど、欲しいならやろうか?」



「えっ!?いーよっ、可愛いなって思っただけだから」



「そうか?」



紺野がそう言うと、お互いの距離がもう息を吐いたら届きそうな距離に気づく2人。



あれ…。



私よく考えたら…とんでもないことしてる?



彼氏じゃない人の部屋に…。



理沙はパッと視線を外し、少しうつむく。



そんな理沙を見て、紺野も視線を逸らし首元をかく。



「私……帰るっ」