彼と私と元カレ



「これ、おすすめっ」



「へぇー?」



CDを受け取り、理沙はジャケットの表裏を見る。



「これベスト盤だから、絶対気に入る曲何曲かあるぜ?」



「すごい自信満々」



「俺のおすすめだからなっ」



そう言って紺野は、ニカッと笑った。



あれ…?



紺野くんの笑顔、こんな近くで見るの初めてかも…。



笑うと、可愛いんだな…。



理沙はつい、じっ…と見てしまう。



「……なんだよ?」



「あっ…いや……これ、ありがとう」



「おぅ、返すのいつでもいいから、俺携帯にも入ってるし」



「うん、分かった」



理沙はCDを鞄にしまう。



その時、ポーンポーン♪と音が鳴る。



「…ん?」



音の先を見ると、紺野の勉強机の上の壁に時計が掛かっていた。


その時計の中の鳥が動いて音が鳴っていた。