彼と私と元カレ



「あっ…そうだ、理沙ちゃんっ」



理沙の肩に触れ、沙耶香がこっそり耳打ちをする。



「大地が家に女の子上げるの、理沙ちゃんが初めてだよっ」



「……っ!」



はい…!?



「じゃぁ大地よろしくねーまたね?理沙ちゃんっ」



「アネキ!」



玄関に2人を残し、バタンとドアを閉められ、姉のヒール音だけが遠のいて行く。



ボー然とする2人。



ため息をついて、首元をかく紺野。



「悪い…アネキ勝手なとこあるから」



「あ…ううん、明るいお姉さんだね?」



「まぁ…うるさいだけだけど、つうか……どうする?」



「えっ…?」



「姉ちゃんの彼氏ってのが幼なじみで、ちょっと歩いた先が家だから、少し待ってれば見つからずに帰れると思うけど…」