私は、たった今彼氏にフラれそうです。



「楠木先輩…今なんて?」



「だから…ごめん、もう小澤とは付き合えない」



「えっ…なんでですか?だって、こないだも誕生日一緒に過ごしたのに…」



「うん、けど…ごめん、もう…好きじゃなくなったから…」



「えっ…」



楠木にそう言われ、理沙はうつむく。



「今までありがとう…ごめんね?」



小さく頭を下げ、楠木は理沙の前から離れていった。



理沙はボー然とその場に立ちすくむ。



「なんで…」