「アイツ…」
「羽山くん…」
もしかして、私達の為に?
さっきのも…?
すると、紺野が理沙に向き直す。
「小澤…少し話せる?」
「あっ…うん」
紺野くんに、久々に"小澤"って呼ばれた…。
久々に、目を合わせてくれた…。
それだけで、嬉しい。
辺りも薄暗くなってきて、ライトアップされたグラウンドの前に来る二人。
「…綺麗」
「だな?夏は、ずっと明るかったもんな…」
「うん」
理沙は、少し斜め前の紺野の横顔を見る。
紺野くんに…私の気持ち伝えないと。
「今日まで…小澤のこと、避けるような態度とってごめん…」
「えっ…ううん…」
「羽山が、小澤のこと送るって聞いて…気づいたら駅から走ってた」
「紺野くん…」
「小澤…俺……」

