「俺、1年の時からずっと好きな奴がいて」
そう……だったんだ。
知らなかった。
「2年でそいつと同じクラスになって、でも話しかける勇気とかねーし。いつも見てるだけだった」
やだ。
麻生君の話なんて聞きたくない。
傷付くだけだもん。
「俺結構やんちゃしてるし、そいつはマジメっつーか大人しい感じの奴だから。話しかけたら迷惑かなとか、困らせたりしねーかなって不安だった」
麻生君は淡々と話し続ける。
耳を塞ぎたいけど、両手を壁に押し当てられているからそれも出来なくて。
唇を噛み締めながら、涙をこらえることしか出来なかった。



