好きだから付き合えて嬉しかった分、それを聞いてすごくショックだった。
わたし……からかわれてたんだって。
舞い上がってた自分が惨めでバカみたいって。
そんな風に思ってしまったの。
うつむいたまま顔を上げることが出来なかったけど、麻生君の視線をそばでひしひし感じた。
「でも、よく考えたらありえないなって自分でも納得しちゃって……っ。わたしと麻生君……釣り合ってないもんね」
学校一人気者の麻生君が、わたしを選ぶなんてさ。
仕方ない。
仕方なかったんだよ。
もともと住む世界が違ったんだからって。
そう何度も自分に言い聞かせて来た。
だけど、デートに誘ってくれて嬉しかった。
期待しちゃダメだけど、どこかで期待してるわたしがいて。
ねぇ……。
今までずっと思ってたけど。
「麻生君は……わたしのこと、好き?」
気になって、気になって、気になって、気になって……。
このままじゃわたし、いつまで経っても諦めきれない。



