帰ってからは、涙が止まらなくなった。


電話やメールが来たりもしたけど、何を言われるか考えただけで出れなくて。


メールさえ読むことも出来なかった。


言われることはわかりきっている。


もう終わりにしようって、そう言いたいんだよね?



わかってる。


覚悟を決めなきゃいけないって。


いや、違うか。


そもそも、麻生君はわたしを彼女だなんて思ってなかったんだから。



ずっと涙が止まらなかった。



そして、重い気持ちのまま月曜日がやって来た。


今週頑張ればもうすぐ夏休みが始まる。



会わなくなれば、きっと忘れられるよね。


不幸中の幸いって、まさにこのこと。


今週だけだ。


今週だけ頑張れ、わたし。


何度も自分にそう言い聞かせて学校に向かった。