そして迎えた放課後。
ドキドキそわそわして落ち着かず、未だに信じられない気持ちでいっぱい。
これってやっぱり、麻生君と付き合ってるんだよね?
正真正銘の彼女なんだよね?
にやけたい気持ちを抑えつつ、掃除から麻生君が戻って来るのを待った。
「ねぇ陸斗〜、今日カラオケ行かない?」
「はぁ?今日?」
「うん、今日〜!」
教室で待っていると、廊下の方からそんな声が聞こえて来た。
クラスで一番可愛いと言われている新田(にった)さんと教室に入って来た麻生君は、わたしをスルーして行ってしまう。
「今日は予定あるから、また今度な」
「えー!陸斗が来てくれなきゃつまんないよ〜!」
可愛らしく頬を膨らませる新田さん。
断ってくれたことが嬉しくもあったけど。
『また今度な』
その言葉に傷付いているわたしもいた。



