「あ……えっと。やっぱりいいです……!では、さようなら」
嫌そうにしている麻生君を見ていると、ツラい気持ちが胸に込み上げて来て。
これ以上同じ場所に居たくなかった。
わたしったら何をカン違いしてたんだろう。
彼女面しちゃってバカみたい。
麻生君はもしかすると、わたしのことなんて何とも思ってないかもしれないのに。
わたしはお弁当を持ったまま階段まで走った。
教室には戻りたくなくて、屋上まで一気に駆け上がる。
ーーバンッ
「はぁはぁ」
つ、疲れた……。
1階から4階までの短い距離なのに、全力疾走したせいで息も絶え絶え。
さらには暑くて額から汗が流れ落ちた。



