「女性と思えばあんな感じな人だから気にしないで下さい。ほら、ジンさんは注文どうします?」
「このカルボナーラもんじゃとは? メインのカルボナーラを焼くのか?」
「もんじゃは遊び心が多いメニューが多いんだよ。ほら、お好み焼きが良いってば」
面白い。
普段、オシャレな店しか行かないような上等な男が、お好み焼きでメニューを凝視してるなんて面白い。
私も自分のテリトリーならちょっと余裕持って彼と接することができた。
結局彼は普通のお好み焼きで、自分で焼くと言いだした。
目の前の鉄板の温かさを手を翳して確認すると、丁寧に油を引いてお玉で掬って丸く生地を伸ばしていく。
「まるでお好み焼きがステーキのようだ」
「でもどこかで見たことがあるわね」
おばさん達も呆気に取られていたが、二人とも思う事があるのか首を傾げる。



