雲一つない青空の下、無料パーキングに車を止めて、ちょっと小汚いお好み焼き屋に入った。
うちの親の学友のおじさんがしているところで、子供のころから結構通っているところだった。
が、案の定、おじさんとおばさんは目を丸くしてこっちを見ている。
「おい、くるみ」
「何よ。あ、私はお餅お好み焼きで、トッピングに海鮮追加して」
「言わなくても分かってる。いつもの奴だろ。じゃなくて、あのイケメンはなんだ!」
糸の様な眼で、タヌキの様なお腹のおじさんは、ジンさんを見て少し怯えている。無理もない。
このお好み焼き屋には場違いな、どこか貴族のような雰囲気の外人が古くて小汚い店の、座敷で背筋を伸ばして正座しているんから。
「うちの親に頼まれたお客」
「フィアンセです」
私とジンさんはほぼ同時に言葉を発したが言っていることが違いすぎて叔父さんはひっくり返った。
おばさんはジンさんに見惚れて、注文票にぐちゃぐちゃに何か書きなぐっている。



