「今、目の前のコンビニが、ハチミツスイーツ始めたからアレ一日一個食べて制覇したいのよね」
「お前なあ、王室料理人のスイーツより、コンビニスイーツか?」
「北海道産蜂蜜との謳い文句はやっぱ捨てがたいのよね」
「……お前、もう蜂蜜だけ舐めて生きていけばいいのに」
「森のくまさんか、私は」
私のツンツンに、高瀬が腹を抱えて爆笑していた時だった。
入り口で看板を出していた浜ちゃんが、けたたましい悲鳴を上げた。
「浜ちゃん!?」
「ああああくるみさーん」
私に抱きついた浜ちゃんは、顔を真っ赤にして震えている。
「どうしたの?」
「イケメンです。絵画から切り取られたような、イケメンです!」
「えっ」
浜ちゃんの背後に、足が見える。
すらりと伸びるその足は、私とは腰の位置が明らかに違いすぎる。
「くるみ」
低い甘い声が、私の頭上から降ってきた。
「やっと見つけた。くるみ」



