英国紳士と甘いはちみつ同居☆


「くるみが強請れば――この店全て買ってやるのに」
「……ジンさんが言うとしゃれにならないよ」

本気でしてしまいそうなオーラがある。

「本気だからな」


その本気ていうのは、何の本気?
どういう意味の本気だろう。
深く突っ込むと火傷してしまいそうな言葉に私は気づいていないふりをした。

「で、次は?」

「パソコン。ワインセラーは輸入してもらうように手配したから。マンションにそのまま届くし」

あくまでも、日本で暮らす生活用品を買うつもりなんだ。
私に聞きたいことがあるって言ってたのに、のらりくらりとはぐらかしてる気がする。

「今日は太陽が少し意地悪だな」

車に乗り込みながら、ジンさんは深く溜息を吐く。

「意地悪?」
「サングラス越しでしか君を見れないから」

息を吐く様に、そんなキザったらしい言葉を吐くな、と言いたい。
大声で頭を叩きながら言いたい。
でも、なんだか、真っ直ぐに見つめられてそう言われたら――許してしまうしかない気もするんだ。

不思議。

そこまで頭から憎めないから、不思議。