それを呆れることがもはや面倒になってしまったメンバー達はスルーして1人が口を開く。





「で、誰を行かす?」



「えー、アタシは嫌よー」



「お前行ったら面倒事しか引き起こしてこねぇから選択肢に入ってねぇよ」



「うん、お前行かせたら後々大変になるから絶対行かせない」



「………ねぇ、それ貶してる?絶対貶してるよね?」





眉根を寄せた1人は口を突き出して拗ねた表情を作る。が、意味なし。これもスルーされてしまう。





「で、誰にする?」



「……アイツらは?」



「あ?誰だアイツらって?」





アイツら、だけで誰だか分からない様子の1人だが黒髪の男は口を開く。





「……それでいい」



「は!?オレ誰だか分かんねぇよ、おい!!」