Loki【完】





▲▼葵side▼▲





アイツ(颯夜)が去った教室では香織が顔を真っ赤にしてクラス内は騒然としていた。何やってんの、アイツ。バカでしょ、場所考えなさいよ。




「香織、大丈夫?」



「あ、葵……」




涙目で私を見上げてくる香織は可愛いの何の。あー、もうほんっっとに可愛い!!




「颯夜のあの噛み付きグセどうにかしないと……」




扱い猛獣じゃん、アイツ。いや、もはや猛獣だよね、うん。まあ、私はアイツのこと嫌いじゃないし苦手じゃないし、むしろ色々凄いなーとか思ってるけど。



正直な話、香織への溺愛度についてはやや引き気味だ。まあ、それを拒んでない香織も香織なんだけどね。