Loki【完】







……俺だって、上に立つ者。あの二人は別格だっていうのは分かってる。むしろアイツらから教えを請いたいくらいだな。



不意に時計を見ると時刻はもう昼休みの終わりに近い。あー、飯食ってなかった。ま、いいか。腹減ってねぇし。




「颯夜」



「ん?」



「はい、あーん」



「ん、うまい」




香織から彼女が作ったであろうベーコンアスパラ巻きを貰い、口の端を舌で拭う。それに赤面する香織。……これで赤面するなんて、可愛い奴。




「香織」



「あ、うん?何?」




香織に顔を近づけ、彼女の口の端に僅かについているケチャップを舐めとった。




「!!??!!!!????」




ボンっ、と顔を赤くさせた香織の耳元に「ごちそーさま」と囁いて俺は教室を出た。