少し視線を彷徨わせて、ああ居た。どうやらあっちは俺に気づいてないらしく俺から行った方が早そうだ。
教室に足を踏み入れ、その人物の前まで足を運ばす。
「それでね……あ、颯夜!」
「ああ、来たの?」
俺の影に気づいたらしい二人はすぐに俺の方を向いた。片方は愛おしくて仕方ないのだが、もう片方、俺の存在自体ウザったしそうにしてんじゃねぇよ。
「来ちゃ悪いのか」
「はいはい、大事な大事な香織に会いに来たんだもんねぇ」
「……葵、テメェ……」
その言い方にイラついたがあってはいる。よって反論できない。……こんな俺を幼馴染2人が見たらどうなることやら。

