憎い。
アイツとアイツの彼女が憎い。
何故、あんな奴が周りから好かれていて恋人までいるのか私にしては理解不能だ。
迅も、炫も、幹部の一人である園田陸(そのだ りく)も副総長の竪島春(たてじま はる)も全員アイツの事を嫌っている。
ざまあみろ、と心の中で呟く。
お前なんかに仲間なんていなんだよ、と。
「ふふふっ」
「どーしたの、天宙?」
「何でもなーい!それよりも早く迅の所に行こ?」
そう微笑みながら言うと炫も微笑んでくれて。
相変わらず背後から女達の色んな視線を浴びている事に気づかないふりをする。
だってそんな奴ら相手にしたって無駄だし、迅も異性の中で私にしか興味ないし。
相手にするだけ無駄という事だ。

