『ちょっ!』


私の声にきずいたのか視線が突き刺さる。


さっきは全くきずかなかった。


『まってよっ!ねえってら!』


どんなことを言っても秋元皐月は止まってくれない。


私は諦めて秋元皐月について行くことにした。


やっと止まったのは倉庫のすぐ近くの路地裏だった。


私は壁に投げられる。


『きゃっ!ちょ!なにするのっ?』


背中がジンジンする。


私は女だから少しは手加減して欲しい。


「なぁ」


『何?』


尋ねると秋元皐月は私の肩に顔を沈める。


『秋元皐月?』


「皐月。皐月って呼べ。」