人間に恋した化け猫



走っている僕の体が、

だんだんと透け始めている。


走っている感覚さえもなくなってきた。


僕の体が消えていく中、

僕が思い出していたのは、

鈴音との出会いから、終わりまで‥‥‥。


そして、最後の「ありがとう。」だ。


僕は、それを思い出して涙が伝う。