クシャッ
「わっ!」
突然頭を撫でられた
「ごめんごめん、そんな顔で笑うから…
教えてあげるよ。不安なら、俺が教える」
だから行こ?明さんはさっきよりも速く歩き出した
「どこ行くんですか?」
「ん?俺の働いてるとこ?」
それから5分ほど歩いてある店の前で立ち止まった
「ここ。」
ここって…どうみてもホテルだよね
「ラブホテルでバイトしてる」
「はぁ…」
「とりあえず中入ればいい」
足を踏ん張るけど明さんの力にかなわない
ズルズル引っ張られていく
こんなところ来たことないよ…
全然知らない人に着いて来ちゃった
「そんな気張らないでも何にもしないよ」
「それは当たり前です!!」
少し意地悪そうに笑って部屋を選んでいる
ガチャッ
「……すごい、可愛い」
不貞腐れて部屋に連れ込まれたけれど、女の子らしい部屋だった
カーテンはフリフリの薄いピンクで、ベッドなんて上からレースが垂れていて。
激しくないけど、ゆるふわ系の部屋
「気に入ってくれた?」
後ろから聞いてくる声に頷く
「こんな部屋初めて」
明さんを見ると満足そうに笑っている
「なんですか?」
「怖がってたけど、喜んでもらえて良かったよ。
ここさ、誰も使わないから自由に使える部屋で俺の休憩室みたいな?
いきなり家に連れ込めないからね。兄貴に怒られちゃう」
「…明さんこそ全然私のこと知らないのにいいんですか?」
「いいよ。俺が大丈夫って思ったから連れてきたから」
「明さんは優しいですね」

