微笑んだ先に咲く花






「あー…俺の彼女?」



反応に困ったのかそう答えた人は、
な?と同調を求めてきた




コクンッ



「そうだったんだ〜残念ね。」


「優子さんは兄貴がいいんだろ?」



優子。その名前に体が跳ねた



それに気づいたのか有さんの友達が私の肩を抱き寄せた



「じゃ、俺達行くから」



肩を抱かれたまま2人で歩き出す






「優子さんと知り合いなの?」



歩きながら尋ねてくる



「知り合い…じゃないですかね?」



なんで疑問形なんだよってまた笑われた





「あの…名前教えてください」



「名前?あぁ…明」



「明さん?」



「そう、安西明」






…安西?


「知ってるよ。春川慎ちゃんね、安西空って俺の兄貴」



やっぱり…だからか



「似てますね…」



明さんはよく言われるのかハハッと笑った




「でも、笑顔は似てないです…」



「え…」



空の笑顔は顔をクシャとさせる笑顔
明さんは顔を崩さない綺麗な笑顔



何も言わなくなった明さんの顔をのぞき込む



「明さん?」



「いや、珍しいこと言うなって…」



「さっき…ありがとうございました」



明らかに優子さんから逃げようとしてた私を連れ出してくれた



「あ、いいよ別に。兄貴と優子さんのこと知ってんだろ?」



兄貴と優子さんのこと…



「何にも知らない…言ってくれないから」



笑って明さんを見る