その日の夜、最悪で最高のことがあった
夕方から夜まで仕事が入っていて家に帰れなかった
慎と一緒にいれないのは嫌だけどしょうがない
早めに帰ろう
その気持ちもあってか早めに終わって帰ろうとしたところで優子からのメールに気がついた
「空さん、私のストーカーになりそうなお客さんがいるんです。助けてください」
…またこれか。
優子は俺が断れないことを知ってるからか、いつも身の危険を伝えてくる
今はキャバクラで働いている優子のもとへ向かった
「空さん!来てくれたんですね!」
俺を見ると明らかに嬉しそうにする優子
さっきまでストーカーが怖かったんじゃないのかよ
そんな言葉を押し殺して優子に向き合う
「で?ストーカーは?」
答えなんてわかってる
いつも同じだからな
「もう帰ったの!だから大丈夫!空さんはいつも来てくれるから心強い」
ニコリと笑って俺の手を掴む
「中で飲んで行ってくださいよ」
はーウザイ
「悪いな。これからは何かあったら新庄に連絡しろ。俺はもう来れない」
悪いけど優子は慎の代わりに一緒にいただけだ
もう優子に会う理由はない
俺のやってることは酷いってわかってるけど、単純に慎を好きなだけ

