繁華街に来た
周りの奴らが俺達をビビって見ている
いつもはイライラするその光景も今は関係ない
ただ慎だけを探した
俺は幹部だから、歩くのは一番前
どこにいる…
部下は俺の後ろからついて来ているだけ
慎のことを知ってるのは新庄と有の2人
「…いませんか?」
少し後ろから新庄の声がする
「ああ」
今探してんだろ
イライラする。もしかして俺を見つけて逃げたのかもしれない
「慎…」
そう思った時、後ろから部下の騒ぐ声が聞こえる
誰かチンピラに絡まれたんだろう
でも俺には関係ない
慎を探さないと…
「…ちゃん!!…にぃちゃん!」
うるさい。誰か餓鬼がはぐれたのか
俺は歩くのをやめずに慎を探す
「…ら!!そら!!」
足が止まる
空は俺の名前で、呼ぶその声は…
ハッとして後ろを振り返ると
少し後ろで部下に抱えられて倒れる慎がいた
「…慎!!」
そう叫んで近寄っても目を開けない

