それから優子は何かしら理由をつけて俺に会いにくるようになった
俺も優子を慎の代わりだと思ってそれに付き合った
動物園、映画、水族館、買い物
全て慎を優子に重ねた
そしてそれから4年が経っていた。ある日有が俺に報告にきた
「空さん、あの…」
「なんだよ」
「昨日、繁華街に行って餓鬼おとしてたら、俺を庇ってきた女がいたんです
それが、空さんのあの写真の女っぽくて」
カラン
俺は手に持っていたスプーンを落とした
あの写真は俺のデスクに飾った
いつでも慎と会えてる気がしたから
「本当か…?有」
「確かではないですけど…明もいました」
明
それが俺の弟
俺の欲しいものは全部あいつが持っている
「それで、その子明見たらすごい驚いてて。明はその子知らないって言うし、もしかしたらと…」
明と俺は顔が、似てるらしい
もし明を見たのが慎で、慎が明から俺の面影を見たのだとしたら…
「有、何人か集めろ。繁華街行くぞ」
体が止まってる訳がなかった
急いで何人か集めて繁華街に行く
慎がいたとしたら…少しの期待を背負って

