服は買わないと拗ねている空の手をひいてレジに行った
「これ、ください」
空は渋々財布を出そうとしているのを遮って私がお金を払う
「ちょ、俺が払うって」
「私が着てほしいから私が買う」
空を見て笑うとやっと納得してくれた
「…ありがとうございました」
「…チッ、慎行くぞ」
最後までガンを飛ばして店をでた
きっと2度とここには来ないんだろうな…
「何食べたい?」
さっきまでの怒りはどこにいったのか空が優しく私に聞いてきた
「うーん…レモン味のが食べたい」
昔、お母さんにお金を貰って空と2人で近所のアイスクリーム屋さんに行ったことがある
たくさん種類があってテンションが上がっていた記憶がある
「しーちゃんはどのアイスにする?」
「うーんとね…レモン!お兄ちゃんは?」
周りから見たらアイスではしゃぐ妹と落ち着いた兄に見えただろう
「お兄ちゃんは、じゃあ俺もレモンにしようかな」
今と変わらない優しい笑顔で空は微笑む
それが嬉しくて嬉しくて…
もっともっと、レモンのアイスが大好きになった
空は覚えてるかな

