それでもお兄ちゃんは止まらない


「お兄ちゃん!!」


私を掴まえている人達が私に何か叫んでる



でもそんなことよりも今はお兄ちゃんの方が大事で…




何度叫んでも振り向いてくれないお兄ちゃんに私は…昔ずっと言いたかったお兄ちゃんの名前を叫んだ





「……っ!!そら!!」



その瞬間、私のお腹の辺りにすごい衝撃があった



「…っぅ…!!」



痛みと共に私の意識は薄れていく
でも私はお兄ちゃんから目を離さない




そして一瞬だけ…お兄ちゃんと目が合った気がした





「…おにい…ちゃ…ん」






そこで私の意識は途絶えた