「ベッド行こうか?」
手を差し出すと少し笑顔になって
手をとって立ち上がった
体が辛い空のペースに合わせてゆっくりゆっくり歩く
ガチャ
「え…」
部屋を開けるとさっきまでとは全然違った
ベッドは乱れて、扉横の小さな机が倒れてる
布団は下にずり落ちてるし…
…まあ、とりあえず
「はい、ベッドに寝て。」
空をベッドに寝かせて上に布団をかぶせる
「ちゃんと寝てね?」
笑って頭を撫でてあげるとその手を握ってきた
「俺が寝るまででいいから、ここにいて」
空が言ったその声も弱々しい
ダメなんて言える訳がなくて…
「ここにいるから、大丈夫」
安心させるように優しく優しく言った
しばらくして気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた
握っていた手を離そうとしてもしっかり手を握られていた
もうちょっとこのままでいてあげようかな
30分くらいした時に遠くの方から何人かの声が聞こえ始めた
なんだろう…
ちょっと怖くて空の手を強く握る
だんだん声が近づいてくる
3人くらいかな…
声が部屋のすぐ側にくる
通り過ぎて…
バンッ!!
そんな願い届くはずもなく扉が勢いよく開いた
「…しん?」
さっきよりも強く握ったせいか空を起こしてしまったけど今はそれどころではない
扉の方を見られない
ベッドに顔を埋めている
話してるその声もよくわからなくて
怖くて手を離せないでいると頭を撫でられたので空を見る
こっちにおいで?と手を広げている
迷うことなく胸に飛び込むと上から布団をかけてくれた

