ガチャ…
やっぱりうどん捨てないで部屋に置いてこればよかったな…
薬まで取り上げることなかったのに…
熱上がってたらどうしよう…
いろんなことを思いながら家にあがる
…すぐに謝って薬飲ませよ
ガシャンッ!!
……!!!!
なに…?泥棒?そんな訳ないよね…ヤクザだし…じゃあ剛さん?新庄さん?有さん?明さん?
不安になりながら勇気を振り絞って音のする方へ
台所だ
お願い!せめて知ってる人がいい
ドアノブを握りしめて勢いよく開ける
ガチャッ!!
「…空?」
台所には冷蔵庫にもたれかかっている空がいた
急いで駆け寄る
「空どうしたの?ダメだよ…手どうした?」
目が虚ろな空の手は指先が赤くなっていた
コンロを見ると鍋が火にかかっている
中を覗くと鍋の中にはお湯がなみなみ入っていてうどんが浮いていた
シンクには器が転がっていて…
「…火傷したの!?」
聞いても答えはなくて…
空を見ると近づいてきて抱きしめられた
「そら?」
「…ごめん。俺、慎に、嫌われたかと思って、帰って、来なかったら…」
熱のせいかもしれないけど少し涙声の空の背中をトントンした
「私もごめんね?うどん作ろうとしたの?」
「…うん」
「でもこれじゃできないよ?とりあえず作り直すから手冷やそ?」

