微笑んだ先に咲く花






「…食べたくない?」


なかなか口を開かない空に尋ねる



と、頭を一生懸命振っている


「じゃあ、はい、あーん」


もう一度口に運ぶと今度は口を開いた





「………」


「どう?おいしい?」


「……」


「…凛さんに作り直してもらってくるね」


「…待って」


お盆を持とうとする手を空が握ってきた


「…美味しい」


「…もっと食べれる?」


「食べた、い」


握られた手に力が入っていく

どこにも行かせないようにしているみたいに



「じゃあ、はい」


お粥を冷まして空に食べさせる




なんとか半分食べてお茶を流し込み終わったところでベッドに寝かせた



「…じゃあ、私そろそろ学校行くね」


「え…」
「え…」


まさか


「今日も行っちゃダメ?」




目を見開いて私を見ていたけど目を伏せて少し唇を噛みながら



行っていいよ…


そう言ってきた


そんな風じゃ行けないじゃんか…
どうしよう



ガチャ






「おーい空ー?大丈夫か…って、はっ!?え!?なんで!?なんでぇー!!」


びっくりしたー…


困っていると突然扉が開いて人が入ってきた



「…た、たなかくん?」



入ってきたのはクラスメイトの田中弘くんだった



「えっ!?なんで?なんでプリンセスがここにいるんだよ!!おい!空!大変だぞ!空ーー!!!」



田中くんはよく分からないことを叫んで空を叩き起こした