微笑んだ先に咲く花





またキッチンに行って凛さんにコンロを1つ貸してもらう



お粥を作れるかは分からないけど、自分で作ってあげたかった




「…あっつ!!」


でも散々なもので、なんとか卵のお粥ができた


熱々で…



お盆にお粥とお茶を乗せて部屋まで運ぶ



ガチャ


「…空?」



部屋に入るとベッドの上に空が座って不安そうにしていた


近づいていくと、


「…し、ん…」


熱のせいか少し涙目だった



「どうした?辛い…よね」


「慎いる…よかっ、た」



どうやら起きたら私がいなくて不安になったらしい。





「大丈夫、どこにも行かないから。」


枕で背もたれを作り空の膝に布団をかけてもたれさせた


掴んできた手が熱い



「お粥食べて?うまくできたか分からないけど…」


「慎が、作った?」


「うん、初めてだから不味いかも」


空が下を向いて何か考えている



「…食べる」


そう言った空の膝の上にお盆を乗せる


「熱いから気をつけてね?」


レンゲを渡すと少し熱で震える手で一生懸命お粥をすくった


ゆっくり口に運ぶ


「…熱っ…」


やっぱり…冷ます力もないのかな


「自分で冷ませない?」



下を向きながら小さく
うん。

と聞こえたので空の手からレンゲをとった


「あ…」


空がレンゲを目で追う

まだ乗っているお粥をフゥーと冷まして空の口元にもっていく