「優子さんは借金を背負わされて借金取りに追われてたんだ
それを新庄さんが助けて、兄貴に優子さんを紹介したんだ
兄貴は優子さんをほっとけなかったんだよ。慎ちゃんに似てるから」
明さんは無理矢理目を合わせてきた
「兄貴は叶わない恋だって思ったからこそ、優子さんを慎ちゃんの代わりにしたんだよ
慎ちゃんが好きだからこそ」
じゃあ…なんで
「なんで…私にそう言えなかったの?私は怒ってなかった…何にもないなら…話してくれてもいい、のに…」
「言えないよ、そんなこと。」
「なんで…?」
「優子さんを慎ちゃんと重ねてたなんて嫌だと思うから言えなかったんだよ
でもね、絶対に優子さんと恋愛関係とかじゃない。信じてあげて」
「明さん…」
「兄貴のことは何でもわかるんだー
だから絶対大丈夫。保証するよ
だからさ、やっぱり今日帰った方がいい」
力強い視線に頷くしかできなかった
「いい子。何かあったらここに電話してくれたら、どこでも迎えに行くから遠慮しないで
じゃあ、有が来てちょっと遊んだら帰りな?明日も学校だろー女子高生!」
髪をわしゃわしゃ撫でられてその手を払ったけど、目の前にある笑顔につられて笑ってしまった
そして渡された番号が書いた紙を大切にポケットに入れた

