あの後家に帰って布団をかぶった


それでも体の震えは消えなかった



計画なんかじゃない
私が怖かったのは…




血を流しているのにあの人が笑ったこと



どうして笑えるの
傷ついてるのはあの人だったのに





怖かった。
そしてもう一つ私が感じたこと



私を助けた人が…お兄ちゃんに似ていた



昔隣に住んでいた高校生のお兄ちゃん
お兄ちゃんの優しい手が大好きだった



私がどんなに怖がっても
大丈夫だって言っていた




安心する私の大好きな人



似ていた。雰囲気もあの目も。
でもあの人はお兄ちゃんじゃない