「夏〜ちょっと聞いてくれよ〜」 前の席の相川くんがこちらを向いてきた。 「相川くん、何?」 今日は誰とも話したくない気分なのに。相川くんはいつも以上の笑顔を向けてくる。 「え、何か怒ってる…?」 「別に怒ってないよ」 「いやいや!!怒ってんじゃん!」 「怒ってないってば」 「……何があった?」 「………」