雷翔の視線の先に気づいた蒼竜は、笑う。 「エグいだろ?俺の傷。 あの刺された日…わたしは今でもはっきり覚えてるよ? 痛いなんてもんじゃなかった…。 呼吸するのでさえ、苦しかった。 このまま、痛いまま生きるくらいならいっそ死にたかった…! 本当に辛かったなぁ。 手術を何度やっても治らないところは治らないし、傷は治らない。 挙げ句の果てには、こう言われたわ。 『傷は、一生消えることはないでしょう…』ってね。