莉茉は、首を可愛く傾げながら雷翔を見る。
「本当に全然動かないね…?
つまんなーい!
あ、そっか認めたくないのか…!
あーなるほどなるほど。
そうだよね、びっくりだよねー!」
「お、前が…
俺の父親…雷火を…殺した…!!」
もう、雷翔の心には伊吹 莉茉のことを忘れ、怒りが浮かんでいた。
「え、あ。
怒ってたんだ…!
へぇ、怒れよ!
もっと怒れよ!!
そうだ!俺が殺した!
あぁ、簡単だった。
あまりにも簡単すぎて切った感じがしなかった…!
全然、強くなかった…!
手応えを感じなかった…!
なんて、つまらない抗争だった…!と思ったことか…!」
「…そうか、つまらなかったか…
そうか、そうか
じゃあ、今から俺様が楽しませてやる…!」
激しい怒りを顔前面に表し、蒼竜に向ける。


