春希の目が莉茉を捉える。
「え、かわいい!
え、すっげえかわいい!
え、やばい。
マジタイプ!!」
春希は嬉しそうに莉茉に話しかける。
「えー?
そんなことないよ〜?
莉茉よりもっとかわいい人たくさんいるもん!
莉茉はブサイク!」
「え、
莉茉ちゃん
自分のことそんな風に思ってんの?
いや、認めるべきだよ。
かわいいって。
いや、本当に!
すっごい綺麗だし、かわいいし…。
ってか、俺達の神鬼雷の姫になって欲しい!!!
真面目に!
俺、莉茉ちゃん守るためなら命かけられるわ!」
春希は真面目な顔をして話しかけてくるが莉茉は、顔を引きつらせながら笑う。
「しょ、初対面だからさ…
まだ、莉茉のことちゃんと知らないだけだよきっと!
きっと、すぐに莉茉の性格が悪すぎて嫌いになっちゃうよ!」
「自分で性格悪いの、分かってて言う人って性格悪くないだろ…?
姫になるの嫌か?」
「ごめんね?
莉茉、そーゆー暴走族関係好きじゃないの。
大切な人をなくすようなことしたくないの。
それに、莉茉。
暴走族と男の人苦手なの。
だから、ごめんね?」
「
でも、
俺、真面目に莉茉ちゃんに惚れた。
俺、莉茉ちゃんのこと落とすわ。
落としたら、姫になってよ」
「う〜ん、そうだな…。
分かった!
いいよ!
でもね、
わたし、
絶 対 に 落 ち な い か ら 」


