「ふっ…
簡単に敵にのせられるとか…笑える…!」
「蒼竜、食器…」
「ありがと、助かる闇竜」
闇竜が空っぽになった蒼竜の皿を受け取る。
その言葉を聞き、雷翔はニヤリと笑う。
「へぇ、なるほどな。
お前が二代目蒼竜か…」
「は?
二代目?
何言ってんの?」
蒼竜は、馬鹿にしたように雷翔を見る。
「お前は二代目だろ?
なぜなら、初代蒼竜と呼ばれた女は死んだ。
だろ?
俺が刺した腕の傷の血があまりの出血で意識を失い、また目を覚まして俺の父を倒した後、お前等の元総長と元姫と一緒に死んだ。
だから、お前が二代目蒼竜なんだろ?
おめでとう、蒼水蓮が復活できて良かったな。
俺等からもささやかな祝福の言葉をやるよ。
だからって、女の名前の真似するのもどうかと思うけどな。
未練タラタラじゃねぇか」
雷翔は、馬鹿にしたように笑う。


