下剋上しまーす!




春希が上半身のワイシャツを脱ぐ。



そこには、鍛え抜かれた筋肉がある。

傷も多少あるが、肌は綺麗。


腹もチョコレート。


莉茉は、そっと春希の体に触れる。


ビクッ



春希が少し身震いする。


「り、莉茉ちゃん?

きょ、今日はやけになんか…その積極的というか…なんというか…」


莉茉は、少しキョトンとするがかまわず、春希の体を触る。


「ぅっ…!」


顔を真っ赤にして、困っている春希が沙耶に助けを求める。


沙耶は少しため息をつき助け船を出す。


「莉茉…、それ以上は犯罪よ」


「え…?犯罪…?」


「ったく、天然はこれだから…」


その時、莉茉は春希の脇腹を少し強めに押す。


「っつ!!!!!」


春希が痛みで顔を歪める。


莉茉は、少し顔に笑みを浮かべたがすぐに戻す。


「そこ、痛いの…?


昔の傷?」


「あぁ、蒼水蓮の抗争の時にな。



それより、もういいかな…?」


「あ、ごめんね!


ありがとう♡
春希くん、かっこいいね♡」