莉茉は、沙耶の頭をそっと撫でる。 「大丈夫だよ、沙耶。 わたしは、もう負けないよ。 絶対に勝てる。 死んだりなんか、しないよ。 大事な人を悲しませるようなことはしない。 ねぇ、沙耶。 わたしを…莉茉を… 信じて?」 莉茉の強い決意のこもった目で見つめられた沙耶は、頷くしかほかなかった。 莉茉は、ホッとしたように笑顔になる。 「さーや! 笑って? 今日もご飯作ってね?