怒っている沙耶の顔を見て、莉茉はいたずらっ子のように人差し指を自分の口に当て、ニカッと笑う。
「怒ったら、しわが増えるぞ〜!
なーんてね、
うん、わたし…存在を死んだことにしたよ。
解散したことにもさせた。
だって、その方が好都合なことがたくさんあった。
ママとパパの葬儀中に邪魔されたり、ママとパパの大事な場所が穢れるなんて、嫌だもの」
「でも…
春希君、本気で潰しにかかる勢いじゃない…!
もし、もし、莉茉が前みたいに怪我したり…ボロボロになった…ら…」
沙耶が目からポロポロと涙を落とす。
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