あの子は、また起き上がった。 その子の瞳は燃えるように赤く赤くなっていた。 俺は、その子にアッサリとやられてしまった。 同い年の女の子に負けてしまった…。 そして、俺の父でもある総長、雷火はこの抗争で亡くなった。 女の子が、殺ったんだ。 俺は、激しく激しく女の子…蒼竜を恨んだ。 殺してやろう… 報復してやろう… 復讐してやろう… 何度も思った。 だから、俺は体を鍛えた。 族のみんなを鍛え直した。 そして、準備が整いかけたさなか 蒼竜が亡くなり、蒼水蓮が解散したという噂が流れた。