莉茉は大きな悲鳴と共に尻もちをつく。


「り、莉茉…?
どうしたの?」


3人は今まで聞いたことがないような程のつんざくような高い悲鳴に耳を塞ぎながら莉茉の元に近寄る。


「あ…あれ…!!!」


怯えた目をしながら莉茉が震える手で空いた靴箱を指差す。


そこにはカエルが1匹座って鳴いていた。



ゲロゲロ



「カエルじゃん…!」


「なんで?
前のカエルは普通に触ってたじゃん?

というか、カエル大好きって言ってなかった?」


沙耶と春希が不思議そうに莉茉を見る。