…トクン。
「え?なに?
トクンとか、キモ…!」
「なんか言った?」
「いーえ、何も!
莉茉は、平気!
だって、蒼水蓮がいる…蒼竜だもん!
いつも心配してくれて、ありがとね?」
莉茉は春希の頭をグシャグシャ撫でる。
「や、やめろって…!!
髪が…!
は、恥ずかしいだろ…!!!」
「誰も見てないからいいじゃん!」
「そ、そういう問題じゃなくて…!
俺の理性の問題っ!!」
「…?
意味分からん」
「…、そこドキッとかする場所…
やっぱりズレてるよね…莉茉。
本当に魔性の女」
「素敵な褒め言葉ありがとう〜」
「あ、聞こえてた…?」
「バッチリ!
最初の ほ から最後の な まで!」
「…もういいや…。
で、今日朝何した?」
「帰りのお楽しみ〜!」
「ケチ…」


