教室で雑誌を読んでいた莉茉がニヤリと笑う。 「かかったね♡ 逃げる時間あげないとね! だって、まだ莉茉と遊んでくれなきゃ…つまらないわ…!!ふふふ!」 嬉しそうな莉茉の微笑みと犯人の悲鳴が混ざる学校がまた始まる。 「莉茉、おはよ」 「あ、春希くん! 今日は、早いね〜!」 「今日、何もなかった? 怪我してない?平気?」 「大丈夫!大丈夫!! 遊んでるだけだから! もう…莉茉のこと大好きだな、おい!笑」 「当たり前だろ? 好きな子の心配をするのは…」 真剣に悲しそうな目をする春希。