下剋上しまーす!



放課後


「あっ…しまった…」


「どうした?」


「今度はローファーの中に石ころがぎっしり…」


莉茉が靴箱からローファーを取り出すと、ゴロゴロ落ちてくる石。


「よくもまぁ、こんなぎっしり入れたな…。


ま、この程度でよかった〜!」


「この程度って…はぁ」


「でも、この程度でまだマシな方じゃね?


普通だったら、靴盗んでボロボロにするとか、濡らすとかもっと派手じゃね?」


「そう言えば、そうね…!

特徴5 いじめ初心者」


「結構情報集まったよね〜、犯人誰だろ?」


「めんどくせぇから、とっとと脅したり聞いたりすればいいのによ…」


「あっれー?
好きな人がいじめられてるのにその言葉はないんじゃないですかー?」


「圭は、黙ってなさい」


「へーいへい」


「莉茉…いつまで野放しにしておくつもり?」


「ん〜?どうしようかね〜?


まぁ、目星はついてるんだけどね」