「…ごめん!
みんな、何でもな〜い!

莉茉、幻聴が聞こえちゃったみたい!」


また、クラスがガヤガヤと騒ぎ出す。


「俺、聞こえた」「私にも」


「…この学校の生徒の誰かか……」




スパァァァァァアアアアアンッ



「やぁ、みんな。
おはよう。

授業を始めようか!」


すると、クラスの男子が冷静なツッコミを入れる。


「思ったんだけどさ?

この教室って、どんなにがんばってもガラガラ音するじゃん?

なんでさ、スパァァァァァアアアアアンッって音出るの?


おかしくね?」


「言われてみれば…」