「り、莉茉!シッ!」
「今更隠してもねぇ?」
顔を真っ赤にする沙耶をココぞとばかりにからかう莉茉の後ろで春希が少し悲しそうな顔をする。
「……いいな」
「お!?
何!?
圭にやってもらいたいの!?
け「んなわけねぇだろ!」」
「お2人…教室入るよ?」
呆れた顔をしながらクラスのトビラを開ける。
「あ、普通に戻ってる!」
「春希君…、諦めちゃダメだよ?
私たちも…応援するから…うん」
「…おう」
「何の話してんの?
まぁ、いいや、おはよー!」
「「「おはようございます」」」
「あ、敬語…」
顔をしかめる莉茉。
「これから、莉茉と話す時に敬語使ったやつ、罰金ね」


