下剋上しまーす!



「ま、そんな話どーでもいいとして!」


莉茉は切り替えるようにクルリと靴箱の方に向き直り、探偵気取りし始める。


「ずばり、犯人は女子だ「んなわけないでしょう!」」


被せるように否定する沙耶。


「へ?なんで?」


「…よくあるパターン。

頭いいくせして、こういう時にわからない奴〜!




あのねぇ、あんたよく考えてみなさい。



喧嘩大会があったのはいつ?」


「昨日でしょ?」


「そう、それで莉茉は蒼竜になって闘った。


その時、どれだけエグかったか知ってる?


ダバダバ血が出てないだけ、マシだけど。


あんたの変わりようは凄まじかったわよー!


男にも容赦しない感じね。


まぁ、蒼竜になってるから当たり前かもしれないけどさ?


普通の人はね?普通の人は!


そんなエグいのを見て、莉茉に喧嘩売るようなバカな女子はいないわよ!?


どちらかというと、莉茉は男子の方を敵に回したと思うわよ?


莉茉、女子の支持率メキメキと上がってるわ」